川と街が一体的になれば、地域の魅力はもっと高まる!

和歌山市 市長公室 政策調整部 政策調整課 企画員/一級建築士
竹家 正剛 さん

 今、和歌山市の水辺が熱い!和歌山市中心部を流れる市堀(しほり)川という、和歌山城の外堀として人工的につくられた水辺を活かしたまちづくりが着々と進んでいる。その発案者が同市職員の竹家さん。今、水辺活用の分野で全国的にも注目される一人だ。先日、富山を訪問された折に、インタビューした。

 「地域再生計画で地方創生推進交付金を獲得するためにはハード事業とソフト事業が1対1でないといけないと国から言われていて、ソフト事業について検討している時に、〝誰かいいソフト事業を考えられる人はいませんか?〟と。その時、私が〝ちょっと考えてみましょうか〟と言ったんです(笑)。というのは、よく参加しているリノベーションスクールで、以前、市堀川沿いのビルの再生を考えるユニットに所属したことがあって、その時みんなで描いた絵が、建物の1階が川の方を向いている絵で、すごくよかったんです。デッキが張り出されていて、それがずっと繋がっている。そこで滞留したり、川に降りたり、船に乗れるような桟橋があったり…。こんな未来が来たら、川と街が一体的になってすごく魅力が高まり、この地域にとっての価値になるんじゃないか。
 そうすれば、一度は和歌山市を離れた人も、また和歌山市に戻ってきたいと思える場所になるんじゃないか、と。そして、その企画を提案すると、〝いいですね。ただし、明日までに企画として取りまとめてください〟と言われて、一晩で資料を作りました(笑)。結局、それが、地域再生計画の目玉の事業になったんです」
 一職員の思いつきのような企画が、庁内で合意形成され、かつ国からの交付金という財源もあり、市が推進する水辺の事業として花開いたわけだ。 
 昨年、川沿いの市営駐車場で社会実験を行い手応えをつかんだそう。今後も和歌山市と竹家さんの動向に要注目だ。

たけや・せいご●
昭和51年4月17日生まれ。和歌山市出身。京都工芸繊維大学工芸学部造形工学科卒。一級建築士。ゼネコンを経て、和歌山市役所へ。和歌山市で開催されているリノベーションスクール※には、第1回から6回まで、全ての回に参加。プライベートで美容室などの設計も行なう。

 

※リノベーションスクールは、リノベーションを通じた都市再生手法を学び、不動産の再生を通じて、まちなかでの新しいビジネスを生み出し、エリアを再生する実践の場。2011年8月、北九州市で始まったこの活動は、和歌山、仙台、福井など、全国30カ所以上の地域で展開されており、富山県内では、高岡市でも始まっている。

 


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