忘れられないパリ旅行の思い出。

製茶問屋 中田翠香園 代表
中田 昌作 さん

 1902(明治35)年創業の製茶問屋、中田翠香園。お茶を静岡、京都から仕入れ、本社横の直営店での販売をはじめ、県内一円及び近県のお茶専門店、ショッピングセンター、大和富山店などに卸売している。代表の中田昌作さんに、20年程前のパリ旅行の思い出を聞いた。

 

 「2001年のアメリカ同時多発テロがあった頃に、高校時代の同級生達とアメリカ観光に行こうという話をしていたのですが、テロで行けなくなって。積み立てていたお金を返してもらっても、必要のないものを買うか、食べてなくなってしまうので、それぞれ奥さんを連れてフランスに観光に行こうと誘い、3組6人でフランスに行ったんです」と微笑む。
 〝街の様子は、高いところから見れば、一望のもとに見渡せる〟が持論。
 まず、エッフェル塔に昇り、パリの街を上から眺めた。
 「メインのエレベーターで降りたところから、更に小さいエレベーターに乗って上まで昇りました。景色は最高でした」
 その後、凱旋門にも昇ったそう。
 「低いようだけど昇ってみると結構高くて、景色が良かったです。下を見ると、道路が放射線状に伸びていってて、まるで後光が差したようでした。そして、車は凱旋門を中心に円状になった道を回って方向転換して、どこへでも行けるようになっていました。〝なるほどな、歴史のあるところは違うな〟と思いましたね」
 シャンゼリゼ通りは匂いも違ったそう。
 「世界一の街は、こういう香りがするものか、と思いました(笑)」
 自分だけでなく、いつも一生懸命の奥様に楽しんでもらおうと、〝思い出は宝物〟と企画した旅行。
 「行けると思ってなかったから、喜んでいましたね。今でも、いい思い出になっています」 


エッフェル塔

 

なかだ・しょうさく●
1935(昭和10)年6月7日生まれ。富山高等学校卒業。
2019(平成31)年1月、中田翠香園の代表に就任。
1981(昭和56)年、ロータリークラブに入会。2009(平成21)年1月、富山中ロータリークラブの子クラブとして富山大手町ロータリークラブが作られた際、その結成に尽力した。

〔会社概要〕1902(明治35)年、創業。1948(昭和23)年、㈱中田保商店として法人化。2017(平成29)年、直営店 丸田屋が富山市荒町より本社内(室町通り)に移転。2019(平成31)年1月、㈱中田保商店から、中田翠香園に社名変更。

 

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