安全・安心に暮らせる県土づくりを進めたい

富山県 土木部長
市井 昌彦 さん

 昨年は大雨による災害対応に加え、松川べりの環境をよくする事業にも取り組んできた。今年に入ってからは、元日に発生した能登半島地震による被害の復旧にも奮闘している。現在の思いを聞いた。

 

「昨年、大雨による災害対応の合間を縫って針の穴を通すように、松川べりの遊覧船のりばの待ちスペースを広げる計画を立て、11月に工事の発注にこぎつけたばかりのところで、地震が起きてしまいました。桜の根に問題はないか、とか、試掘で見つかった旧神通川の護岸の保護をどうするか、といった課題を河川課や富山土木センターで一つ一つほぐしていって、ようやく工事が始まったところでしたので、工事が一時中断になってしまい、携わった職員もショックは大きかったと思います」
 平成9年に河川法が改正され、それまでの「治水」「利水」に加え、「河川環境の整備と保全」が加えられた。新しい水辺の活用の可能性を切り開くための官民一体の協働プロジェクト「ミズベリング」も、全国各地で進められている。一方、実際に被害が起きると、その復旧が最優先となる。


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