常西合口用水の水路橋(富山市、立山町)
晴れた日は欄干に美しい陰影
水路橋というと、ローマの遺跡を想像する方もあると思いますが、富山県内にも水路橋があるのをご存知でしょうか?場所は、常願寺川の立山橋上流。赤い欄干の橋の上から遠くに見ることができます。
この水路橋は、昭和27年に完成してから50年以上経過したため、平成16年度から、少し上流に新しい水路橋が建設されています。平成19年度には完成する予定。
なお、この水路橋だけでなく、上流の横江頭首工、両岸分水工などとあわせて、農林水産省の「国営総合常願寺川沿岸農地防災事業」が平成11年度から進められていて、平成20年度の完成を目指しています。
横江頭首工横で取水された水は、両岸分水工で、きれいに常東用水に4割、常西用水に6割となるよう分けられ、常西用水へは水路橋を渡っていくことになります。
工事のため、10月から来年3月までの間は分水工や水路橋に水が流れていません。
常西用水の水は、富山市を中心とした32万人の水道源になっているので、水路橋に水が通っていなくても大丈夫なのか心配しましたが、上滝発電所(国の登録有形文化財)付近で合流してくる水があるので水道不足になることはないようです。
上流の1ヶ所でまとめて取水するという方法は、明治24年の大洪水の後派遣されたオランダ人技師デ・レーケが提案しました。
※ご注意 この情報は古くなっています。