国の天然記念物・杉沢の沢スギ(入善町)

日本で唯一、平地の湧水地帯に生育

 

 黒部川扇状地の末端部、小川が流れ地下水の湧出する海岸に近い地域に、スギの多い林が発達した。その場所を杉沢、そこに生えているスギを沢スギと呼んできた。かつて沢スギは、約40カ所、130ヘクタールもあったが、昭和48年頃の圃場整備事業によりそのほとんどが水田に変わった。現在の2・67ヘクタールの森も整備の対象だったが、平地の湧水地帯に生育する唯一のスギ林として国の天然記念物に指定された。
 沢スギは、成長した木の枝が雪の重みで地表に着地し、そこから根が出て、一株から何本もの幹が伸びる〝伏条現象(伏条更新)〟が特徴。
 沢スギ自然館内には模型や映像、パネル展示、展望室などがあり、沢スギをいろいろな観点から学習できる。沢スギ林内は木道が整備されているので、快適に散策することができる。
 木道沿いには、日本で1本しかない「乙女キクザクラ」がある。花びらは100枚以上といい、4月中旬から5月上旬が見頃となる。
(資料/入善町観光物産協会HP、他)

 


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