牛ヶ首用水のサイフォン(富山市)

 サイフォンの原理を使った施設と言えば、兼六園の霞ヶ池から、谷間の堀の下を通って金沢城に水を上げていた辰巳用水の伏越(逆サイフォン)が有名だが、富山にもサイフォンの原理を使った施設がある。黒部市の十二貫野用水がよく知られているが、北陸を代表する用水と言われる牛ヶ首用水でも、サイフォンの原理が使われている。
 牛ヶ首用水は、婦負郡北部(現・富山市)や射水郡東部に住む3人の農民が願い出たことがきっかけで、1624年(寛永元年)に加賀藩により工事が始まり、1638年(寛永16年)に富山藩が分藩してからは両藩で共同管理となった。
 当初は、山田川から取水する計画だったが、加賀前田家3代の前田利常公は、新しく水田が開かれることを見越して、井田川からも取り入れるように計画を変更したという。
 現在は、神通川本流(第三堰堤)から取水して、井田川と山田川の下を逆サイフォンで横断している。

 


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