61. キャスリン さん(アメリカ合衆国)

プロフィール

出身国…アメリカ ジョージア 趣味…映画鑑賞、裁縫、子ども達とお絵かき&工作、ホームパーティを開く お国自慢…アメリカは、誰もが叶えたい夢を叶えられる自由の国 海外在住経験…富山8年半、東京2年半 来県のきっかけ…JETプログラムで、ALTとして富山に着任したのが最初のきっかけです。そして主人と結婚し富山で生活しています。

☆富山に来た時の第一印象は?
 初めて富山に来た時、もちろん文化的な違いはあるわけですが、私が20年以上住み慣れたジョージアとそんなに変わらないなと感じました。気分が落ち着く場所です。主人の仕事で東京に住んだこともありますが、東京での生活は好きにはなれませんでした。1カ月と経たないうちに富山に帰りたかったです。富山では、「私はここの一員」という感じがするんです。外国人なのに、“ひとり目立っている”と感じた事もないです。富山の皆さんはいつも親切にしてくださってます。ここ以外の場所に自分がいるのは想像できないですね。

☆出身国と比較していかがですか?
 日本に来て最初に気づいたことは、皆さんが公共の場でもとてもフレンドリーだということです。笑顔でこんにちは!を言う。周りをとても心地よくしますね。アメリカとはかなり違います。アメリカではもともと知り合いでもない限り、通常お互いに挨拶などはしません。また、日本にはコミュニティ意識がものすごくありますね。誰もが周りの人に関心を持っているし、コミュニティ(自治会)単位の行事も多い。アメリカではそのような自治会での活動というのはほとんどありませんでした。日本では、気づけば常にコミュニティの何かしらに関わっている。自治会の活動に参加できてとても嬉しく思っています。
 私はここ富山で現在、個人で英語教室を開いていますが、アメリカでは12年間学校の先生をしていました。その経験から、学校教育で感じた違いについて挙げると、まずアメリカでは州ごとに教育カリキュラムが違うんです。日本は全国で統一されていますよね。私の専門は障害児教育だったのですが、アメリカではIEP(Indivisualised Education Program)といって、個々人の障害に応じた、きめ細やかな指導プログラムがあります。ひとりひとりの障害に微に入り細に入り対応できるように教師は訓練を受けています。日本では、学校にもよるのかもしれませんが、障害にはいろんな種類があるのに、細分化された指導はまだ行き届いていないように見受けられました。
 あとは、Glass Ceiling(ガラスの天井:女性の組織内での昇進を妨げる障壁)です。アメリカと比較して明らかに、日本ではまだまだ女性の昇進は難しい社会だと思いました。


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