旧東京音楽学校奏楽堂

日本の洋楽黎明期のヒノキ舞台最古のコンサートホール

(東京都台東区上野公園内)

 旧東京音楽学校奏楽堂は、東京藝術大学音楽学部の前身、東京音楽学校の施設として、明治23年に建築され、日本における音楽教育の中心的な役割を担ってきた。2階の音楽ホールは、かつて滝廉太郎がピアノを弾き、山田耕筰が歌曲を歌い、三浦環が日本人による初のオペラ公演でデビューを飾った由緒ある舞台。
 昭和40年代に、建物の老朽化が目立ち、校舎を都外へ移設する構想が持ち上がったが、昭和58年に台東区が東京藝術大学から譲りうけることになった。そして、昭和62年に現在の地に移築・復原し、公開を開始。翌年には、日本最古の洋式音楽ホールを有する建造物として、重要文化財の指定を受けた。平成25年4月から建物保全のため休館していたが、平成30年11月2日にリニューアルオープンした。
 正面入口の右手には、滝廉太郎の銅像がある。廉太郎は、1898年(明治31年)から始まった定期演奏会の第1回目にバッハの曲をピアノ独奏している。


▲コンサートも行なわれている


▲入口右手にある滝廉太郎の銅像


▲滝廉太郎がピアノを弾いた2階の音楽ホール

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