岩瀬小学校創校150周年 地域が一丸となり、伝統文化で節目を祝う

 3月5日㈰、富山市立岩瀬小学校の創校150周年を祝う記念式典と記念行事が、盛大に行われた。同校と地域住民でつくる150周年記念実行委員会が企画したもので、会場となった小学校体育館の駐車場には、色鮮やかなタテモンを飾った曳山車6基も並び、お祝いムードを盛り上げた。
 オープニングは「トリオ ブリリアント」による華やかな生演奏の中、スライドで「岩小のあゆみ」を上映。明治6年に創立した由緒ある学校の主な歴史を、わかりやすく紹介した。
 式典では、上野美紀校長が「地域の熱い思いで守られてきたのが岩瀬小学校の伝統。今まで以上に岩瀬の伝統文化に誇りを持ち、伝え続けてほしい」と挨拶。さらに、金尾雅行実行委員長が「地域の核である岩瀬小学校の子どもたちの成長を願い、これからも支援していきたい」と祝辞を述べた。
 続いて祝賀行事が行われ、全校児童が祝い唄「岩瀬まだら」の踊りを晴れやかに披露。「みんなで元気にヤマ引くぞ ヤサーヤサー」と、高学年の児童が拍子木を叩きながら威勢よく掛け声をかけるパフォーマンスも行われた。その後、児童たちは青空が広がる体育館前へと移動。お囃子が流れる中、子ども曳山車を曳き回した。
 また、富山市消防団岩瀬分団・海上分団が、勇壮なはしご登りで次々と妙技を披露。集まった大勢の地域住民から、歓声や拍手が送られた。
 「岩瀬まだら」の踊りの振り付けを考案し、児童に約40年にわたって指導を続けてきた地元の日本舞踊家・花柳松香さん(岩瀬まだら保存会名誉会長)は、「子どもたちとは12月から練習を重ね、思いを共有してきた。岩瀬の伝統文化を印象づける150周年の式典を行うことができ、嬉しく思う」と笑顔で語った。
 最後に感謝の言葉を述べた児童代表は「これからも岩瀬の宝を守り続けます」と、伝統文化の継承を誓っていた。

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