【TOPICS】ケビン・モクシーさん、奥様の故郷・富山で、2021年7月より仲間たちと共に自作でカタマラン(双胴船)を製作中
地元や全国メディアでたびたび登場している、ケビン・モクシーさんと奥様の恵さん。奥様の故郷・富山で、2021年7月より仲間たちと共に自作でカタマラン(双胴船)を製作中。富山からオーストラリアまでを航行するという目標に向け、着実に工程を進めるその作業現場におじゃましました。
船を自作することにまず驚きですが、ケビンさんのお父様は器用な方で、子供達のためにモーターバイクを作っておられたそうです。お兄様は、なんと!4人乗りのセスナ機を自作しておられます(2機は最初から。2機は故障機を修理して再び飛べる様にされたそう)。そんなご家族の姿を見ているケビンさんにとって、“乗り物を自作する”ことは、種類や規模は異なっても「可能なこと」という感覚なのですね。ケビンさん曰く、モクシーファミリーには「Why not?(なんでできないって思うの?)」のスピリットがあると。
DIYに対する日本とオーストラリアの違いもあります。日本ではマリン仕様の木材は入手困難ですが、オーストラリアでは身近な資材。更に聞いて驚きなのが、オーストラリアでは軽飛行機や船を自作したい人のためのキットが売られているそうです!日本では造船スペースを探すこと自体が至難の業だそうで、特に富山は雪の問題もあるので、屋根と壁で囲まれた作業現場は必須。しかし、オーストラリアでは天候の心配が必要なく、巨大なテントを張ってそこで制作する方もいるそう。資材が低コストであることも重要な条件ですが、日本で同じものを調達する場合と比較して、オーストラリアでは1/2の費用で済むとのこと。オーストラリアから富山への輸送費を足しても、日本で購入する資材の金額以下で済むというからびっくりです。超大型DIYが日本よりもはるかに身近にあるお国柄なのですね。ケビンさんは以前、ご自身で自宅の大胆なリノベーションも行っており、この様子を見ていた恵さんは、彼の腕前と力量なら、造船も現実的だと感じたそうで、全力でケビンさんのビジョンを応援しておられます。現在ケビンさんの船は、全工程の40%まで来ており、完成希望は2025年。今年中に船体自体の組み立ては終わると見込まれ、来年からは塗りや、船内設備の設置等の作業に入っていく予定です。設備が入った頃、またおじゃましたいと思います!