木町の浜の万霊塔と観音堂

 松川に架かる桜橋のたもとに、「木町の浜と万霊塔」と書かれた案内板があります。今の松川は神通川の古い河道の名残りで、かつての神通川といたち川が合流する一帯は「木町の浜」と呼ばれていました。神通川に川流しされた木材を陸揚げした場所ということで、その名がつけられたと言われています。江戸時代から明治にかけて、下流の岩瀬湊との間を白帆を張った40石積の舟が絶えず航行しました。近くにあった木町御蔵などからは米が集められ、この場所から積み出されました。
 ここに万霊塔が建てられたのは、延享3(1746)年の神通川の大洪水の際、遺骸がこの木町の浜にも多数打ち寄せられ、その遺骸を供養するためということです。
 写真(上)の右手に見えるのは観音堂で、安政5(1858)年の大地震の時に、このあたりにたくさんの犠牲者があったので、建てられたそうです。
 また、いたち川沿いにはたくさんの延命地蔵尊がありますが、それらの多くも、この大地震で亡くなった人々を供養するために建てられたと言われています。 


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