山田川 (富山市)

 神通川に注ぐ井田川へ流れ込む山田川。この川のほとりには、山田温泉があり、富山藩2代藩主の前田正甫公や、10代藩主の利保公が湯浴みしたという。
 ちなみに、多くの小猿が傷ついた老猿の傷口を洗っているのを土地の人が見つけ、その縁で薬効顕著なこの霊湯が発見されたのだとか。
 先月号の「とやまの話―薬種屋 松井屋源右衛門」で、正甫公が、反魂丹を伝えた万代常閑が岡山に戻られるのを惜しまれ、「来年は必ず又来て下さい、山田のお湯にお連れするから」と言われたのが、この温泉である。

第10代藩主・前田利保公が天保年間(1837)に入湯の折に詠んだ和歌
(川沿いの夫婦岩パーキングに歌碑がある)

汲みあげし 朽木も今に 残りありて 年にましらの 山田川かな

山田川 湯むらのさくら 咲にけり ぬるむ流れに 影をうつして

 なお、山田川の上流は、百瀬川と名前が変わり、南砺市利賀村を流れている。

参考文献/「神通川と呉羽丘陵」(廣瀬誠著・桂書房)


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