【其ノ百六十四】愚にかえる
毎日、フェイスブックに俳句のような十七文字を載せている。先月末にとうとう二千句を越えた。いろいろとつきあってくれる方はいるもので、俳句で返してくれたりする。基本全て平仮名で打ち込むので、人の読みようでまるで違う世界が出てくるから言葉は面白い。憧れているのは小林一茶なのです。時折、歳時記などに上がっている一茶の句を目にするたびに、身の回りの己の暮らしをこんな風に言えたらいいなあと思うばかりなのです。先日立春を迎えて、ふと目にした一茶の句が
「春立つや 愚の上に又 愚にかへる」
調べると「愚にかえる」「愚のごとし」など、愚か者のように世を暮らすと出てきた。なんだか今のこのコロナの時代に生き方を教えてくれている気がしました。従うでもなく逆らうでもなく、愚のごとく暮らす。情報が多すぎてどれが本当なのか信じることもできず、振り回されている暮らしを見ていると、それも又いいなあと思うのです。また富山が大雪になってきたと知らせてきました。3月号が出る頃には春が見えているといいなあ。桜咲く松川にチンドンの音が聞こえるかなぁ。
いやはや まいどはや