日本橋川、他(東京都)

東京の水辺も活用されています

 前号は、大阪の水辺活用の様子を紹介しましたが、東京の水辺活用も活発化しています。大阪同様、水門を通過して、様々な川を行き来しているのが特徴です。
 昨年3月に船に乗ってみたのですが、その時は、日本橋の野村証券のたもとにある「日本橋船着場」を出発し、江戸城(皇居)の石垣を見ながら神田川に入り、水道橋、聖橋などをくぐり、続いて、隅田川に入り、清洲橋などをくぐり、スカイツリーを眺め、再び日本橋川に入り、同じ船着場に戻ってくるというコースでした。
 本当は、徳川家康が塩の確保のため掘らせたという小名木川にある扇橋閘門(昨年10月1日から来年3月31日まで耐震補強工事のため閉鎖中)を通る予定だったのですが、船長さんがコースを間違ってしまい、前記のようなルートになりました。
 なお、東京には、まだ、大阪の道頓堀のようなリバーウォークがある場所はないようです。スカイツリーの下を流れる北十間川沿いに遊歩道は整備されていましたが、川の水面に近いところでの川を向いたカフェなどはなかったと思います。ただ、今回は行きませんでしたが、雄大な隅田川の流れをのぞめるカフェ(タリーズコーヒーなど)は、できてきているようです。
 また、「L Y U R O 東京清澄」という、2階に隅田川と清洲橋を眺められる東京版の川床「かわてらす」を持つシェアホテルも昨年4月にオープンしています。東京オリンピックに向け、水辺の景観を活かしたカフェなどが今後も増えていきそうです。
 その他、近年、冬のイルミネーションや桜で話題になっている目黒川にも足を運んでみました。川はいわゆるコンクリート三面張りの味気ないもので、そばの遊歩道もたまに車が通ったりして落ち着かないのですが、沿道のところどころにお洒落なカフェなどがあり、3月の時点でもそこそこ人通りがありました。今後の動向が注目されます。(青) 

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