市民県民に親しまれる用水管理者でありたい

常西用水土地改良区 理事長 / 富山県議会議員
中川 忠昭 さん

 さる5月11日、常西用水土地改良区が富山市西番に整備していた小水力発電施設が完成し、発電を始めた。常西用水にはこれまでも発電所があったが、用水を管理する同土地改良区としては初めて。今回のものは、最大出力約30‌kW‌、年間の発電電力量は約45世帯分の18・6万‌kWhと小型だが、来年には約460‌kWの発電施設の工事が始まる他、5月末には常願寺川沿岸用水土地改良区連合として470kWの発電施設が着工している。常西用水土地改良区の理事長を務める中川さんに、常西用水の歴史とともに、これからの抱負を聞いた。

 「安政5年の飛越大地震で鳶山が崩壊し、4億㎥もの土砂が出て、常願寺川が一気に天井川になり、明治24年の大豪雨では堤防が決壊し、用水の取水口が使えなくなったんです。それで、国から、ヨハニス・デ・レーケというオランダ人技術者が派遣され、12もあった取水口を一つにするという提案を受けて、工事が始まったのが今から123年前の明治25年。この年にできた上滝町外十六カ町村組合が、当土地改良区のルーツです」
 現在は、横江頭首工で取水され、常東用水を分水し、左岸連絡水路橋を渡り、常西用水となり、両用水で約7900haの田んぼや畑を潤している他、上水道や工業用水としても利用されている。また、用水沿いには遊歩道等が整備され、自然とふれあえるやすらぎの場となっている。一方、常西用水の落差を利用した発電所が、北陸電力や富山市によって整備されてきたが、国の制度の見直しにより、余剰電力の売電収入を水路の維持管理費に充当できるようになり、固定価格買取制度もスタートしたことから、常西用水土地改良区でも小水力発電に取り組むことに。


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