庵谷峠展望台(富山市〈旧・細入村〉)

雄大な神通峡の眺め

 この号が出る10月下旬から11月初旬にかけて、約2週間紅葉が楽しめる神通峡。昨年の10月号で紹介した神通川第一ダムからの眺めもいいですが、こちら庵谷峠展望台もおススメです。行き方は、国道41号線を南に下り、庵谷トンネルを過ぎてしばらくいったところに見えてくる「道の駅細入」の駐車場入口から細い道に入り、41号線の上を横切ります。片掛の集落をゆっくり進み、少し道が悪くなるので注意して先へと向かいます。すると、右手に庵谷峠展望台への登り口があります。駐車スペースはあまりないので、この時期は徒歩や自転車がいいでしょう。
 道の駅細入からもう少し南へ進んだところにある猪谷関所館の館長さんによると、この道は明治19年に荷馬車も通れるようにと造られた道で、それまでは、現在テレビ塔のある小菅峠を通るルートでした。その道は、途中に「旧飛騨街道」という碑があるところからのびている道で、ご覧の通り大変細い道です。現在は通り抜けは難しいようです。
 ちなみに、電源開発の際のコンクリートなどの資材運搬もこの庵谷峠の道が使われたそうです。トンネルができたのは発電所ができた後で、それでも大きな車はすれ違いができなかったので、昭和の終わり頃に今の庵谷トンネルができました。
 猪谷関所館に行く途中に、常虹の滝があるので、時間があれば寄ってみては?


▲鏡のような水面と削り取られた岩肌とのコントラストが美しい。

 

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