牛島公園(富山市)

樹齢約200年のタブノキと、城址公園から移転した蒸気機関車のある公園

 富山駅の南北をつなぐ「富山駅南北線」が11月20日に開通しましたが、高架下を南から北に抜けた左手にあるのが、今回ご紹介する「牛島公園」です。
 「牛島公園」には、「牛島のタブノキ」と呼ばれる樹齢約200年の木があります。昭和20年以前は(牛島の)諏訪社境内にあり、昭和20年8月1日の富山大空襲で激しく焼けましたが、復活。その後、昭和23年頃には雷に打たれて大きく損傷しましたが、手当てにより回復しました。昭和44年6月19日に市の区画整理事業に伴い、諏訪社境内から旧牛島西公園に移植され、その後、平成10年6月4日には、富山駅北都市みらい計画に伴い、ここに再移植されました。空襲、落雷、移植など、大きな危機を何度も乗り切ってきた生命力の強い木です。
 また、公園内には城址公園にあった蒸気機関車が、ペンキの塗り替えや損傷部の修理、欠如した部品の復元を経て、移転されています。「9628号」は、日本で初めての本格的国産貨物列車用機関車として製造された9600形テンダー式蒸気機関車の29両目で、大正3年10月27日に川崎造船所兵庫工場で製作され、直江津機関区、高山機関区、富山機関区で地球616周を超える24,654,247㎞を走行し、昭和45年8月6日に使命を全うしました。上の写真の通り、北陸新幹線、あいの風とやま鉄道と並んで設置されています。3世代の列車が同時に見られると、面白そうですね。

参考/現地の案内板より






【参考】
富山城址公園にあった頃の様子
https://goodlucktoyama.com/article/1702-kikansha

 

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