船方顕彰碑(富山市磯部町四丁目)

 2020年8月号の「富山の風景」コーナーで、「磯部五如来像と地蔵菩薩像」を取り上げました。その時、東からの四ツ谷川と南東からの冷川が落ち合って松川となった流れが、南南東からの宮田川(佐野川)と合流する磯部町南部から神通川までの間は、かつて「磯部の浜」とも言われ、船着き場もあった(対岸は有沢)という話を紹介しました。
 今回は、御堂の隣にある「船方顕彰碑」を取り上げます。
 以前、ご近所の方から頂いた『磯部石仏』(磯部町四丁目地蔵奉賛会発行)というパンフレットによると、この顕彰碑は高さ137㎝、最長幅100㎝、台石の高さ30㎝、横幅111㎝で、碑の正面に『久郷清次郎碑』、左側面に『明治四十一年八月建立 神通川船方中』と彫られ、台石に『発起人 蔵島吉次郎 中田芳太郎 佐久間鶴松 澤木鶴太郎 畑田半三郎』、『世話人 木町上川船方総代 蔵島政次郎 上田清次郎 野中政次郎 長柄町船方総代 澤木菊次郎 野村藤次郎 今井仙太郎 堀田甚三郎 田嶋梅太郎 若松常太郎』と彫られているそうです。磯部の浜が神通川の船着き場であったことの名残(なごり)の石碑、とのことです。

▼御堂(右)と船方顕彰碑

 

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