いたち川の〝ドンドコ〟(富山市)
奥田用水の取水堰
いたち川の通称〝ドンドコ〟は、奥田用水の取水堰です。ちなみに、〝ドンドコ〟は、富山の方言で、河川に設けられている取水堰や落差工の通称。水が勢いよく流れ落ちる様や音からその名がつけられたそうです。
現地をあらためてじっくり見たところ、平成15年9月に完成した現在の大きなドンドコは、奥田用水の取水堰にはなっておらず、上の小さなドンドコから細い水路に水が導かれ、大きなドンドコの手前で取水されていることがわかりました。
いたち川周辺には、昭和10年頃まではその豊富な水を利用した「カッチャ」と呼ばれる水車小屋があり、米や麦などをひく工場が並んでいたそうです。
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▲大きなドンドコ
▲小さなドンドコ(大きなドンドコの上流にある。現在、ここで川の中の川に水を取り入れ、下流で奥田用水に取水できるようになっている)
▲川の中に川がある。
▲奥田用水への取水口。