県庁前公園のお野立所の記念碑と三等三角点(富山市) 

歴史が感じられる場所

 県庁前公園は、大きな噴水が有名ですが、県庁側に「お野立所」という石碑があります。平成28年に、由緒が書かれた地図入りの案内板が設置されました。
 それによると、1924(大正13)年秋、当時、摂政宮であった昭和天皇が、北陸地方における陸軍特別大演習の総裁ならびに地方事情の視察のため富山県に行啓になったそうです。
 11月10日午前に汽車にて富山駅にお着きになり、富山県庁にて県知事らに拝謁を賜りました。
 午後からは、富山県立神通中学校での奉迎式にご臨席ののち、このお野立所(陛下の御座所)において県下の児童生徒らの体操や運動競技を親しくご覧になったということです。
 ちなみに大正13年当時は、この付近は神通川の廃川地で、神通中学校(現在の富山中部高校)の敷地となっていました。
 また、お野点所の左手には三等三角点もあり、碑も設置されています。それによると、この三等三角点はすべての測量の基準になるもので、地図作成や道路建設、都市化開発などのほか、地震予知等にも重要な役割を果たしているそうです。
 国土地理委員のホームページによると、三角点は全国に約10万9000点あり、一等、二等、三等、四等三角点と4種類に分類されています。一等〜三等三角点は、そのほとんどが明治時代に設置されたものだそうです。

【訂正】本誌では、「お野点所」としておりましたが、「お野立所」の誤りでした。修正いたします。





 

 

 

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