萬霊塔(いたち川 千歳橋下流 右岸)

江戸時代、大火で亡くなった人々の霊を慰める

 天保2年(1831年)、4月12日の正午過ぎに富山の街で火災が発生。南からの季節風が強く吹いていたため火は瞬く間に燃え広がり、富山の街のほとんどが火の海と化し、神通川に架けられていた舟橋の舟20艘も焼けて流れた。現在はいたち川沿いとなっているこの場所は、当時の神通川河畔で、この辺りまで逃げて来た人々も逃げ場がなく、70人超が焼け死んだ。この時の大火で焼失した家屋は、8340戸といわれる。その後、7回忌に当たり、有志が亡くなった人々の霊を慰めるためこの萬霊塔を建立したという。
※隣には別の由来を持つ地蔵堂が立つ



  

 

 

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